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ロータス・カルテット コンサート・レヴュー

シュヴェツィンガー・ツァイトゥング紙 2003年6月2日付

朝の穏やかな時
日本のロータス・ストリング・カルテットがヤークト・ホールで熱狂の演奏

 ヴァイオリンが、これほどはない優しさを夢想している。ところどころメランコリーもまじえて。そして弓が弦の上をすべる。その演奏は、あるときは嘆きの歌を奏でたかと思うと、すぐに熱狂的な歓喜の声を上げて、あらゆるニュアンスと気分を網羅する。
 キリスト昇天祭の日に、東京の「ロータス・カルテット」がマチネーで客演し、ベートーヴェン、バルトーク、ヴェーベルンの作品で輝きをはなった。このコンサートに行かなかった人は、何かを取り逃がしたのだ、といってよかろう。
 彼ら若い日本女性たちは、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲、作品18の1、c-Mollを見事に演奏した。その一方で、アントン・フォン・ヴェーベルンの「6つのバガテル」では、いくつもの思いがけない陰影がつけられ、荘重な演奏による静謐な瞬間をつくりあげた。ベラ・バルトークの弦楽四重奏曲第3番、第85場は、その心を奪うような激情と、小林幸子、藤森彩(共にヴァイオリン)、山碕智子(ヴィオラ)、斎藤千尋(チェロ)らのうちこんだ演奏によって好評だった。
ねがわくば、近々彼らが再びこの地で、彼らのファンを熱狂の嵐にまで魅了してくれる機会がありますように。ちょうど今回のヤークト・ホールでのように。


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