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レイフ・セーゲルスタム(指揮)Leif Segerstam (Cond.)

“ギュンター・ヴァントの時代以降、BBC交響楽団がこんなにうまくブルックナーを演奏するのをほとんど聴いたことがなかった。それはまさに冒頭から、レイフ・セーゲルスタムの小さな振りで、握られていたこぶしが突然開くと、ピアニシモの弦によるトレモロとホルンがぴたりと同時に始まった。これは滅多にないことである。普通ホルンが音を出すのにはわずかに時間がかかるので、この冒頭部分は往々にしてばらつくからだ。そして、低弦で主題が提示されるのに続いて、オーボエが下降するフレーズをはさむ。それをセーゲルスタムが大きく開いた両腕で、悲嘆の深い奥底に向かってその持てる表現力の全てを出すように促し励ます。その時、この演奏はこのブルックナーの音楽でありとあらゆる感情の深みというものを見せてくれるだろうとはっきり感じられた。”
ブルックナー交響曲第8番 BBC交響楽団 於:バービカン・ホール、ロンドン
評:bachtrack 2015年3月1日 ケン・ワード


 レイフ・セーゲルスタムは広く世界的に認められている。1944年生まれで、ヴァイオリン、ピアノ、作曲、指揮をヘルシンキのシベリウス・アカデミーで学び、その後ニューヨークのジュリアード音楽院大学院へ進んだ経歴を持ち、北欧が生んだ最も多才で興味深い音楽界の才能に数えられる。セーゲルスタムはヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団の名誉首席指揮者であり、この称号は同楽団を首席指揮者として成功裏に率いた12年間への感謝として贈られたもの。他にマルメ・オペラや、首席指揮者として著しい成果をあげたデンマーク国立放送交響楽団、ドイツのラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団からも同じく名誉称号を得ている。これまでにオーストリア放送交響楽団、フィンランド放送交響楽団の首席指揮者、更にスウェーデン王立歌劇場の音楽監督兼首席指揮者(後に首席指揮者として再任)、フィンランド国立歌劇場の監督を歴任してきた。現在はフィンランドのトゥルク・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者である。ウィーン国立歌劇場、シカゴ交響楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団、トロント交響楽団、デトロイト交響楽団、NHK交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ロンドン交響楽団、BBC交響楽団、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団、メルボルン交響楽団など他にも多くのオーケストラを指揮している。2015年にはシベリウス生誕150周年における最も重要なアンバサダーの一人を務めた。

 セーゲルスタムの指揮者としてのキャリアはヘルシンキ、ストックホルム、ベルリンの歌劇場で始まり、ニューヨークのメトロポリタン、ミラノ・スカラ座、ロンドンのコヴェント・ガーデン、テアトロ・コロン、ケルン、ジュネーヴ、ハンブルク、ミュンヘンなどの歌劇場や、ザルツブルク音楽祭に客演してきたほか、フィンランドのサヴォンリンナ・オペラ・フェスティバルでも度々指揮している。近年ではウィーン国立歌劇場で何度か《サロメ》と《ローエングリン》を、またアントワープのフラームス・オペラではブリテンの《ピーター・グライムス》を、バイエルン国立歌劇場では《ばらの騎士》を、ヘルシンキでは《ラ・ボエーム》を振っている。マルメ・オペラでは既に振ったものと予定を合わせ、《パルジファル》、《魔笛》、《ワリー》、《マノン・レスコー》、《ばらの騎士》、《アイーダ》、《タンホイザー》を指揮。

ウィーン国立歌劇場《サロメ》について
“シュトラウスの異国情緒溢れるスコアで、たぎるようなクレシェンド満載でありながら、清浄さと精妙さを感じさせる瞬間も併せ持つが、それをセーゲルスタムは劇的効果の追及を犠牲にすることなく表現していた。フォルティッシモは恐ろしいほどであり、そしてヨカナーンの預言の一節は催眠術的美しさを湛えていた。”
評:Classical Source 2010年6月7日 アンドリュー・ゴスリング


 セーゲルスタムは数多く録音しているが、それらは批評家と一般リスナー双方から現代的な演奏解釈の中で傑出したものと認められている。現代作品のほか、マーラー、シベリウス、ニールセンの交響曲全集をデンマーク国立放送交響楽団と、スクリャービンとシュニトケをロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団と、ブラームスをラインラント・プファルツ州立フィルと、レーガーとアラン・ペッタションをノールショピング交響楽団とそれぞれ録音している。ペッタションの生誕100周年にはその交響曲第7番でロイヤル・ストックホルム・フィルを指揮し、トゥルクが欧州文化都市として選ばれた2011年1月にはその開幕イベントとしてトゥルク・フィルとマーラーの交響曲第2番を指揮した。

 そういったキャリアの傍らで、作曲家としても尋常ならぬ創作力を発揮しており、現在までに316曲の交響曲と29の弦楽四重奏曲、ヴァイオリン協奏曲11曲、ピアノ協奏曲4曲、他にも室内楽や声楽作品を書いている。特筆されることとして、指揮者なしで演奏を行う後期の交響曲では、‘ローゼンクランツ(ロザリオ)の形’を持ち自由に拍を刻む様式を生み出している。

 長年ヘルシンキのシベリウス音楽院で指揮科教授を務め、既にかつての教え子が活躍している。1999年には彼の功績に対し、「倦むことを知らぬスカンディナヴィア音楽の闘士」であるとして、ノルディック・カウンシル音楽賞が贈られた。また2003年にはスウェーデン文化財団音楽賞を、2004年のフィンランド国家音楽賞を、2005年には権威あるシベリウス・メダルを授与されている。5人の子供と、目下のところ6人いる孫に愛情を注ぐ。

(2018年3月現在) 

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