レイフ・セーゲルスタムは近々フィルハーモニア管弦楽団と3度のコンサートを開く。
ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールでのコンサートは、10月10日(日)午後3時開演で、以下のプログラムで行われる。
ストラヴィンスキー:組曲『火の鳥』1919年版
ラフマニノフ:『パガニーニの主題による狂詩曲』(ピアノ独奏:アリス=紗良・オット)
ムソルグスキー:『展覧会の絵』〈ラヴェル編曲〉
更にその週の後半にはロンドン・英国王立音楽院のオ−ケストラを指揮する。プログラムにはシベリウスとニールセンそれぞれの交響曲第5番が入っており、10月15日(金)同音楽院デュークス・ホールで午後7時30分開演である。
セーゲルスタムがアムステルダムのコンセルトヘボウでオランダ放送フィルハーモニー管弦楽団を指揮したプロコフィエフ『炎の天使』(コンサート形式)について、直近のコンサート・レビューを幾つか以下に紹介する。
「セーゲルスタムは(人の)霊的内面がもつ暗い部分をつぶさに暴いてみせる。観る者を鬱々とさせるゲルギエフの演奏ほど苛烈ではなく、その表現はどちらかというと簡素で、時にやや印象主義的ですらあったが、総体として非常に高い効果をあげていた・・・」
フェッター デ・テレグラフ紙
「指揮者セーゲルスタムが高い技量を誇る放送フィルに素晴らしくクレバーな演奏をさせており、オケが歌手たちの邪魔をすることはほとんどなかった」
ペーター・ファン・デア・リント トラウ 紙 2010年9月6日付
「・・・これによってフィンランド人指揮者レイフ・セーゲルスタムは、衝撃的なパフォーマンスを冷静沈着に煽っていった・・・」
フリッツ・ファン・デア・ワー デ・フォルクスクラント紙 2010年9月6日付
セーゲルスタムはその一週間後に再びコンセルトヘボウに登場したが、そのコンサートについて「セーゲルスタムの下で放送フィルが頂点極める」とタイトルしたレビューが出ている。その一部を紹介すると、
「・・・フィンランド人指揮者レイフ・セーゲルスタムに率いられて、(オランダ)放送フィルハーモニー管弦楽団は絶好調であった。・・・セーゲルスタムからは《偉大な指揮者》の属性である天性の力が発散しており、それがシベリウスの2作品の演奏につながり、また『ヴォータンの別れ』のあのエキサイティングな演奏をもたらしていた。この『ヴォータン』を聴けばワーグナーがこの世の全てに思えてくるほどであった」
ハーゼンドンク ヘット・パロール紙 2010年9月14日付
レイフ・セーゲルスタム
プロフィール
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