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2009年 2/27
ロータス・カルテットの斎藤 千尋(チェロ)
南ドイツ室内管のソリストとして登場!
ドイツ各紙で絶賛!

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ビーティッヒハイム・南ドイツ室内管弦楽団ニュー・イヤー・コンサート

場所:ムル(バーデン・ヴュルテンベルク州)の市民ホール
曲目:グルック    バレエ音楽『ドン・ファン』より
   モーツアルト  『ディヴェルティメントKV137 ヘ長調』
   ハイドン    『チェロ協奏曲ハ長調』
   ノルトグレーン 『フィンランドの楽師たちのポートレート』

  ニュー・イヤー・コンサートは法楽のひと時に
多くの音楽ファンがビーティッヒハイム・
南ドイツ室内管のためにムルへと足を運ぶ
日本人チェリスト斎藤千尋をソリストに迎えて
評:ルドルフ・ヴェースナー
齋藤千尋  

 ビーティッヒハイム・南ドイツ室内管弦楽団がムルの市民ホールでニュー・イヤー・コンサートを開くのは既に伝統となっている。年々音楽ファンの間でその評判が高まっている。土曜の夜、その15回目を迎えるコンサートが開かれた。オーケストラを率いるペーター・ヴァリンガーが多彩なプログラムを組んでいた。
 
(略)
 
 協奏曲では、高い才能をもつ若き日本人チェリスト斎藤千尋がソリストとして加わり、今年死後200年を迎えるヨーゼフ・ハイドンのチェロ協奏曲ハ長調の独奏パートをしっかりと作り上げた。その演奏は溌剌とした熱意に溢れ、迷いのないまさに決然たる運弓をみせていた。
チェロの独奏はこの曲の三つの楽章を情熱的に、そして終始極めて陰影豊かに演奏。斎藤は華やかなカデンツァで際立っていただけでなく、魂をこめたアダージオの曲作りが何と言っても見事であった。オーケストラはヴァリンガーの指揮の下、たっぷりと暖かく充実の響きで斎藤千尋をエスコートしていたが、オーケストラだけをとっても上質で豊かな音楽作りで聴衆を魅了した。



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マールバッハー・ツァイトゥング紙 2009年1月19日付
評:コルネリア・オースト


市民ホールの歴史に残る演奏会
ムルで開かれたビーティッヒハイム・南ドイツ室内管弦楽団のコンサートで、人々は拍手を忘れ、次には呼吸することさえ忘れた。

 既に伝統となったニュー・イヤー・コンサートは今年が15回目の記念の年にあたり、ビーティッヒハイム・南ドイツ室内管が15回目となる今年もその素晴らしい技量を披露した。聴衆は彼らの高い技量と才能に魅了された。

(略)

 数々の受賞歴を持つチェリスト斎藤千尋の登場で、会場に再び高揚感が漂う。彼女の演奏の間、聴衆の多くは普通に呼吸することを忘れていた。まるで奏者と楽器が渾然一体に溶け合ったかのようで、情熱的でほとんど完璧と言えるその演奏の密度とエネルギーの高さは到底越えられるものではない。斎藤は譜面なしで演奏したが、その弓がすごいスピードで弦の上を踊る様は実に見事で、聴く者の内にドラマチックな緊張を生み出していった。このハイドンの協奏曲ハ長調の音楽が幕を下ろすと、聴衆みなの心地よいため息によって、その張り巡らされた緊張は緩やかに解かれたのであった。



 
 
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