ジュゼッピーナ・ペルナ(ソプラノ) アヴェッリーノ出身。2010年に「ドメニコ・チマローザ」音楽院にてヴィオラと声楽の勉強を始める。 2015年、同音楽院にて声楽科を最優秀の成績で卒業。2019年初頭にはナポリの「サン・ピエトロ・ア・マイェッラ」音楽院にてアントニオ・フロリオの指導のもと、古楽の実践と演奏法に関する修士課程を修了し、優秀な成績および特別表彰を受ける。2024年には「ニコラ・サラ」音楽院(ベネヴェント)にて室内声楽科を満点の成績で修了。 彼女のレパートリーはオペラに限らず、古楽から現代音楽まで幅広い。2014年3月にはナポリのパラッツォ・ゼヴァッロスにてニッコロ・ポルポラの未刊手稿作品を演奏し、またモンテヴェルディ《タンクレディとクロリンダの戦い》を上演。現代音楽では、2015年にローマ・テアトロ・エウルにてファリャ《人形芝居の戯曲》、ダッラピッコラ《クリスマスの夜のための協奏曲》を歌う。 2017年、ナポリ・サン・カルロ劇場にて「ジルベルカント/ラーカ・コンサート」でデビュー。2018年にはアルビノーニ作曲《ゼノビア、パルミラの女王》、《スタティーラ》に出演し、フェニーチェ歌劇場マリブラン劇場およびトレヴィーゾのマリオ・デル・モナコ劇場にて上演。同年にはスカルラッティ作曲《ジュディッタ》でジュディッタ役を歌い、アントニオ・フロリオの指揮で出演。 2019年、オーストリアにてソプラノ・ソリストとして出演し、ヘンデル《ディクシット・ドミヌス》、バッハ《マニフィカト》をジャンルーカ・カプアーノ指揮で演奏。2022年にはアレクサンダー・ロンキッヒ指揮の下、オリンピコ劇場管弦楽団と共にモーツァルト《ハ短調ミサ曲》を歌う。 これまでに、ヴェネツィアのパンタキン劇団、レオンのエウテルペ財団、パルマのアカデミア・ムジカーレ・エミリアーナ、ナポリのヨーロッパ音楽アカデミー、アントニオ・フロリオ主宰のカペッラ・ネアポリターナなどと共演。2020年には「フランチェスコ・マリア・ルスポリ公子コンクール」第11回大会、および「ファーティマ・テルツォ賞」バロック声楽コンクールで優勝。 2021年にはピアニストのカルロ・マルティニエッロと共にデュオ「アグライア」を結成。イタリア語、フランス語、ドイツ語、ロシア語による室内歌曲のプログラムに重点を置き活動。2022年以降、エルコラーノのヴィッラ・カンポリエート、ナポリのカプレーゼ文化センター「イニャツィオ・チェリオ」、パラッツォ・ヴェネツィア、ティラナのテアトロ・チェンドラ・クルトゥローレ、レオンの市立オーディトリウムなどで演奏会を行う。 同年、エルザ・レスピーギ国際コンクールで第2位を獲得。2024年には「LiricheDaCamera Competition」で第1位に入賞し、タクトゥス社とのコラボレーションで初のディスクを録音予定。 城 宏憲(テノール) 岐阜県出身。東京藝術大学卒業。新国立劇場オペラ研修所修了。 第84回日本音楽コンクール声楽部門第1位並びに岩谷賞(聴衆賞)、第8回静岡国際オペラコンクール三浦環特別賞、岐阜県芸術文化奨励賞、関市民特別奨励賞等受賞。文化庁新進芸術家海外研修制度にてイタリアで研鎖を積む。 サイトウ・キネン・フェスティバル松本20周年記念コンサート「合唱幻想曲」でソリストデビューの後、東京二期会『イル・トロヴァトーレ』『トスカ』『ノルマ』『エロディアード』『椿姫』『蝶々夫人』『トゥーランドット』『ドン・カルロ』、グランドオペラ共同制作『アイーダ』『カルメン』、兵庫県立芸術文化センター『ドン・ジョヴァンニ』、日生劇場『ランメルモールのルチア』『メデア(日本初演)』、新国立劇場『さまよえるオランダ人』など、数々の公演でプリモ・テノールを務める。東京・春・音楽祭『マクベス』ではR.ムーティと共演。その他にベートーヴェン「第九」、ヴェルディ「レクイエム」等コンサートソリストとしても活躍。NHK「クラシックTV」、テレビ朝日「題名のない音楽会」等メディアにも出演。来年2月には東京二期会『カルメン(新制作)』ドン・ホセ役で出演を予定。 これまでに声楽を石井富蔵、鈴木寛一、ジャンニコラ・ピリウッチ、林康子、アルベルト・クピードの各氏に師事。二期会会員。 今井 俊輔(バリトン) 群馬県出身。東京藝術大学を首席で卒業。同大学院修了。その後、イタリアへ渡る。松田トシ賞、アカンサス賞、同声会賞受賞。 皇居内の桃華楽堂にて御前演奏会に参加。2013年ライプツィヒとの提携公演『マクベス』マクベス役にてオペラデビュー(東京文化会館) その後、東京二期会の海外提携公演『トスカ』スカルピア役(ローマ歌劇場提携公演)『外套』ミケーレ役(ウィーン、デンマークとの提携公演)『ジャンニ・スキッキ』(ウィーン、デンマーク歌劇場提携公演)『アイーダ』アモナズ口役(ローマ歌劇場提携公演)と全て主役、主要役で出演し続ける。劇場を包む圧倒的声量と黒い質感の響き、悪役など難癖もある役に評価が集まる。 またBS日テレ、毎週月曜19時より放送中『BS日本・こころの歌』のフォレスタとして2003年より活躍をしている。これにより、ジャンルの垣根を超え2000曲近い曲目をレパートリーとして納めている。フォレスタ・コンサートは年間100公演を行っていたが2018年より、オペラや舞台、個人コンサートの兼ね合いにより、コンサートメンバーとしての活躍を休止。現在はテレビ収録のみの参加となっている。 東京二期会会員。 アヴォス・アンサンブル(ピアノトリオ) イタリア新進気鋭のピアノ四重奏団「アヴォス・ピアノ・カルテット」が主体となったアンサンブル集団である。 「アヴォス・アンサンブル」は2020年「アヴォス・ピアノ・カルテット」による室内楽教育プロジェクト「Avos Project (アヴォス・プロジェクト)」の一環として発足し、アヴォスのメンバーとプロジェクトに賛同したアーティストで構成されている。歌・ピアノ・弦楽器・管楽器・打楽器などの様々な楽器編成により、二重奏から室内オーケストラまで形態を変えながらアンサンブルの可能性を追求している。 2022年には国立ローマ・サピエンツァ大学大講堂に於いて室内楽演奏会「ガラ・アヴォス」を開催、またローマ教皇庁のムジカサークラ協会アカデミカホールでは2日間に渡りブラームスの全室内楽曲マラソンコンサートを企画して大成功を収める。 イタリア国営放送RAIやヴァチカン放送局のプログラムにも度々取り上げられ、いまイタリアで最も魅力的な室内楽プロジェクトの一つとして注目されている。 これまでに、シルヴィア・シュヴァルツ(ソプラノ)、イアン・ボーストリッジ (テノール)、ジュリアス・ドレイク (ピアノ) 、ベアトリーチェ・ラーナ(ピアノ)、キアン・ソルターニ (チェロ) 、ティモシー・リダウト (ヴィオラ) 、アレクサンダー・シトコヴェツキー(ヴァイオリン)、アンドレア・オビソ (サンタ・チェチーリア国立管弦楽団コンサートマスター) 、ルカ・ラニエーリ (RAI国立交響楽団ビオラ首席) 、ダヌーシャ・ヴァスキエヴィッチ (ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ヴィオラ首席) 、アレッサンドロ・カルボナーレ (サンタ・チェチーリア国立管弦楽団クラリネット首席) 、カロージェロ・パレルモ (コンセルトヘボウ管弦楽団クラリネット首席) 、アルブレヒト・マイヤー (ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団オーボエ首席) 等、世界的なアーティストが賛同している。