アレクサンダー・イヴィッチ(ヴァイオリン) 6歳で初めてヴァイオリンのレッスンを受け、16歳の時にクロアチアでソリストや室内楽奏者として出演するようになった。ザグレブでクリスティヤン・ペトロヴィッチに師事、その後ケルンでイゴール・オジムやアマデウス弦楽四重奏団、デュッセルドルフではローザ・ファインのもとで研鑽を積んだ。1988年、ケルンWDR交響楽団の第1ヴァイオリン奏者としてオーケストラでのキャリアをスタートさせ、96年にはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に移籍した。数多くの室内アンサンブルでも活躍しており、シャロウン・アンサンブル(1997〜2002)、ベルリン・バロック・ゾリステン(1999〜2003)、ベルリン・フィルハーモニック・ストラディヴァリ・ソロイスツ(2000〜)等が挙げられる。ベルリンでの個人的なレッスンの他、クロアチアとフランスでマスタークラスを開催している。 オラフ・マニンガー(チェロ) 1978年からヤーノシュ・シュタルケルに師事し、85年から91年にかけては、ボリス・ペルガメンシコフに学ぶ。 1995年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に入団。96年、ソロ・チェロ奏者に昇格。97年から2002年までは、同団のメディア活動管理会社の取締役を務めた。 また02年の財団法人ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の設立以降は、財団役員を務めている。現在、同団のメディア代表として活躍。映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」の発足に貢献し、08年からは、その運営会社、ベルリン・フィル・メディアの取締役を務めている。室内楽奏者としては、「ベルリン・フィル12人のチェリストたち」のメンバーでもある。 ヴェンツェル・フックス(クラリネット) オーストリア・インスブルックに生まれる。地元の音楽院でヴァルター・ケーファー教授のもと、クラリネットを学び始める。その後ウィーン国立音楽大学でペーター・シュミードルに師事、優秀な成績で学位を取得した。ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団、ウィーン放送交響楽団を経て現在ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のソロ・クラリネット奏者を務め、同楽団のカラヤン・アカデミーでも教えている。ソリストとして世界中をまわり、東京フィルハーモニー交響楽団、中国国家交響楽団、韓国国立交響楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団等と共演している。ベルリン・フィル管楽ソロイスツ、ベルリン・フィル管楽アンサンブル、ベルリン・フィル八重奏団、ウィーン=ベルリン室内管弦楽団のメンバーとしても活躍している。 オハッド・ベン=アリ(ピアノ) イスラエル生まれ。わずか12歳でソリストとしてイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団と共演、その翌年、テルアビブ大学に正式に入学してピアノと作曲を学んだ。ピアニストとしてミュンヘン国際音楽コンクールやルービンシュタイン国際ピアノコンクール等、国際コンクールにおける数え切れぬほどの受賞歴によって、世界中からリサイタルやオーケストラのソリスト、室内楽奏者として多くの招待を受けている。演奏家・作曲家として幅広い活動を続けており著名な演奏家との共演を重ねている。2014年にサー・サイモン・ラトル指揮でデビューして以来、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とは緊密な関係を築いており、室内楽奏者として楽団メンバーと頻繁にツアーを行なっている。