ノールランド・オペラ (ウメオ、スウェーデン)
クルト・ヴァイル/ブレヒト《マハゴニー市の興亡》
ヴェステルボッテン・クーリレン紙 2016年10月9日付 評:Bengt Hultman
「指揮者ダミアン・イオリオが歌手、合唱、そしてオーケストラを模範的ともいえるバトン・テクニックで統率し、誰からも最高レベルの演奏を引き出した。(ヴァイルの)音楽言語を全3幕通してしっかりとした対比で際立たせることで、作品の劇的な構造を明らかにし、楽譜の持つ弱点を最小限に抑えていた。イオリオは楽譜を細部まで明確に把握しており、その伝播力溢れる指揮を誰もが心ゆくまで堪能した。」
BBC ウェールズ交響楽団
2016年4月コンサート
Seen and Heard International (Music
Web Internationalのレビュー・サイト)
2016年4月26日 評:ポール・コーフィールド・ゴドフリー
「プログラム最後の曲は(素晴らしかった前のものより)更によかった。レスピーギの《教会のステンドグラス》の無条件に美しい演奏であった。そしてこの演奏は、全くのところ、私がこれまでにこの曲を聴いた中で最高のものだった。イオリオがオーケストラから引き出した強弱の幅にはただ圧倒されるばかりで、このコンサートはRadio3で数週間以内に放送されるのだが、音響エンジニアたちにとっては、ホール内に生み出された興奮・熱気の何かしらでも伝えるのは大変な仕事になるだろう。」
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団(RLPO)
2016年3月コンサート
Theaterdesk.com 2016年3月13日付 評:Glyn Mon Hughe
「レスピーギの《教会のステンドグラス》の本当に的確な解釈だけでなく、バーンスタイン作曲ウェスト・サイド・ストーリーの《シンフォニック・ダンス》の心を奪われるような演奏。レスピーギはエキサイティングかつドラマティック、思慮深くそして内省的であった。この4つの形容詞全部を一つの演奏について用いるのは考えにくいことであるが、でも実際そうだったのだ。イオリオはRLPOをうまくのせて多くを引き出しおり、そしてそれがうまくいっていた。バーンスタインの《シンフォニック・ダンス》の素晴らしい演奏もまた同様であった。この曲ではRLPOはまさにお祭りムードで、大音量を鳴らし、全員実にのびのびと楽しんでいた。素晴らしい締めくくりであった。」
ラハティ交響楽団 フィンランド
2014年9月
Etel-Suomen Sanomat(South Finland News)紙
2014年9月20日付 評:Jari Pitkänen
「納得のデビュー」
「指揮者ダミアン・イオリオは心地よい知り合い(のような存在)だった。彼の振りはテンペラメントと芸術家の感性を感じさせるが、大仰な表現を使ったり無理に説き伏せようとしたりはしない。そして団員達も彼に応える。その結果として得られるのは、どこにもほころびのない明瞭な輪郭と、音色の曖昧さが一切ない(演奏者間の)相互作用である」
スイス・イタリアーナ管弦楽団(OSI) ルガーノ
2014年3月
コリエレ・デル・ティチーノ紙 2014年3月24日付 評:Alberto Cima
「ダミアン・イオリオの巧みな指揮で、OSI最高の出来」
「モーツァルトの《皇帝ティトの慈悲》序曲、及び交響曲第38番ニ長調K504では、オーケストラ、指揮者のダミアン・イオリオ共に素晴らしかった。イオリオの指揮は精確で適切、それでいて決して月並みなものではなかった。そして彼のパフォーマンスはその確固たる強さにより卓越していた。」
イ・ポメリッジ・ムジカーリ管弦楽団&ギドーニ/ボスナ/ピエモンティ/
ドリオーニ・マジェル
カゼッラ《三重協奏曲》&ゲディーニ《アルバトロ協奏曲》
ガーディアン紙のCDレビュー ガーディアン紙2013年11月21日付
評価:☆☆☆☆ 評:ティム・アシュリー
「イ・ポメリッジ・ムジカーリの洗練され、生気溢れる演奏はダミアン・イオリオの手堅い指揮による」
「ナクソスの20世紀イタリア・クラシックス・シリーズの一枚。このディスクは前世紀半ばの全く異なった二つの三重協奏曲を聴かせるもの。両作品とも、どうしてもベートーヴェンが作った有名な原型を思い出させるのではあるが。カゼッラの1933年の協奏曲は、マーラーにストラヴィンスキー、それにイタリア・バロックの精髄を組み合わせていることがその特徴であり、そして何とも言えない魅力となっているのだが、通常ネオ・クラシックと分類されている。ゲディーニの1945年に作曲された謹厳な《アルバトロ協奏曲》はもっと実験的である。3人のソロ奏者にメルヴィルの《白鯨》からの一節(神のごときアホウドリに遭遇したイシュマエルの神秘的な出会いを扱う部分)を朗読する俳優が加わる。イ・ポメ
リッジ・ムジカーリの洗練され、生気溢れる演奏はダミアン・イオリオの手堅い指揮による。ヴァイオリンのパオロ・ギドーニとチェロのピエトロ・ボスナが抒情詩的なアプローチで臨み、ピアノのエマニュエラ・ピエモンティのよりヴィルトゥオーゾ的な弾きぶりと対照的である。朗読のドリオーニ・マジェルは作中の信頼すべき語り手となっている。」
カスティーリャ・イ・レオン交響楽団(OSCyL)、スペイン
2013年1月
エル・ノルテ・デ・カスティーリャ紙
2013年1月19日付 評:エミリアーノ・アレンデ
「OSCyLがマイスキーのロマンスとダミアン・イオリオのエナジーに感染していた」
「このコンサートに加わったもう一つの魅力は指揮者のダミアン・イオリオであった。(略) イオリオはすぐにそのパーソナリティを見せてくれたが、そこにはグリンカの《ルスランとリュドミラ》序曲の優れた演奏には必要な生命の躍動があった。 (略) 次にイオリオは、ショスタコーヴィチの交響曲第9番に、自身の知識と決断力を発揮して挑んだ。これは短い曲であるものの、常に政治的権力と葛藤する人生を送った作曲家のアイデンティティを内に持つ作品である。テンポの変化、リズミカルな拍動、コントラストの効いた音がイオリオの指揮の下で、ソリストたちとオーケストラ全セクションによりしっかりと表現されていた。」
ヘット・ヘルダース管弦楽団(HGO) オランダ
2011年12月
De Stentor Gelders Dagblad紙 2011年12月3日付 評:Henk Slik
「 (略) ありがたいことに、ダミアン・イオリオ(彼はヘット・ヘルダースとは旧知の間柄)はプログラムの変更なしでタクトをとる準備ができていた。そして彼はそれを実行した、さも楽し気に。」
「そして次はメンデルスゾーンの交響曲第3番である。 (略) イオリオの統率の下でHGOが色彩豊かに描き、各パートの対比に美しく光をあて、そして嵐が荒れ狂うままにさせた。ソロを受け持つ様々な楽器(特に管楽器)が美しく際立ち、テンポの選択は抜群であった。盛大な拍手ももっともである。」
CSI*管弦楽団 ルガーノ、スイス(*原典のまま、OSIスイス・イタリアーノ管弦楽団と思われる)
2011年9月
コリエレ・デル・ティチーノ紙 2011年9月20日付 評:Alberto Cima
「ロッシーニとブラームスの華麗な演奏」
「ロッシーニの《ウィリアム・テル》序曲のスタートは強い印象を残す。 (略) ダミアン・イオリオは音質に非常に留意しており、この作品が持つ構造的要素を強調し、またそこに正当な関連性をもたせることで、曲の分析においても極めて高い資質を示した。」
ブラームスの交響曲第1番ハ短調op68について
「詩的感性と厳密な正確さ、その両方を兼ね備えて指揮したダミアン・イオリオの演奏は、その音質の美しさ、幅の広いゆうゆうたるフレージング、精確で明瞭なリズム、非の打ちどころのないアーティキュレーション、深い情感、間のとり方の優れたセンス、そして抒情的な部分と生気みなぎるパッセージとの間の巧妙なバランスが称賛に値するものだった。」
Teatro Sociale コモ、イタリア
プッチーニ《ラ・ボエーム》 2009年10月
ターゲス・アンツァイガー紙 2009年10月5日付
「…イギリスとイタリアの血を引く指揮者ダミアン・イオリオ、彼が振った《ラ・ボエーム》はルノワールの絵を思わせる魅惑的で色彩溢れるものであった」
ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団
2008年11月 MilanoWeb.com
「ヴェルディ響を振ったダミアン・イオリオのとてつもない成功」
「鮮やかな色彩、華々しい印象、そして夢のように響き渡る音が、この日(2008年11月23日)ミラノ、オーディトリウムをいっぱいに埋めた聴衆の前でヴェルディ響とイギリス、イタリアの血を引く指揮者ダミアン・イオリオにより繰り広げられたコンサートの顕著な特徴であった。」
「この才能に恵まれカリスマ漂わせる若き指揮者は、洗練されたテイストに仕上げることとディテイルに並々ならぬ注意を払い、聴衆をすっかりとりこにしたのだった。」
「実に興味深く、充実したコンサートが終わると、熱烈な聴衆が演奏者たちに暖かい、延々と続く拍手で感謝を表した。」
セントラル・シティ・オペラ コロラド、USA
ブリテン《ルクレティアの凌辱》 2008年10月
ロッキー・マウンテン・ニュース
「完全無欠の《ルクレティア》」
デイリー・カメラ
「新たな高みに達したセントラル・シティ・オペラ:《ルクレィアノ凌辱》は勝利である。」
シチリアーナ交響楽団
2003年11月 La Sicilia紙
「イオリオとコヴァセヴィチによる“崇高な”ベートーヴェン」
「ポリテアマ劇場での二人のコンサートは並外れた成功」
「金曜日の夜、パレルモのポリテアマ劇場で素晴らしい音楽の夕べ、シチリアーナ交響楽団による稀にみる名演を体験した。我々がこれまで聴いた中で最も素晴らしいうちに入るその演奏では、若く非常に優れた指揮者であるダミアン・イオリオがオーケストラを鼓舞し、命を吹き込んだ。ベートーヴェンの協奏曲ではイオリオの精力的な指揮はヒロイックで、エキサイティングですらあった。ドヴォルジャークの交響曲第9番の特質がイオリオによって鮮やかに描き出された。イオリオの譜読みは卓越しており、また作曲家の意図に対して並外れた敬意を払っていた。指揮者とオーケストラ双方に、聴衆から熱狂的な喝采が送られた。」
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