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南ヴェストファーレン・フィルハーモニー管弦楽団
ノルトライン・ヴェストファーレン州立オーケストラ
 

南ヴェストファーレン・フィルハーモニー管弦楽団は1992年以来、ノルトライン・ヴェストファーレン州立オーケストラの称号を担う。ジーゲン・ヴィトゲンシュタイン郡のヒルヒェンバッハに本拠を置き、南ヴェストファーレン全域でコンサートを行っている。更にドイツ国内はもとより、オランダ、ベルギー、スイス、イタリアでも定期的にコンサートを開催。ごく最近ではフランスでツァーを行い、2006/2007シーズンには中国(北京、上海、南京など)へも出かけている。
南ヴェストファーレン・フィルはコンサート・オーケストラとして古典派、ロマン派、現代ものにわたるレパートリーをカバーする。また近年では、新機軸のプログラム戦略によっても話題となったところである。「再発見された」バロック音楽も聴かせれば、ごく新しい作品も演奏する。2007年には二つの委嘱作品(イリス・テル・シフォルストとゲアハルト・シュテープラー)の初演を果たした。イリス・テル・シフォルストの作品はその後ロンドンとベルリンのオーケストラによっても演奏されている。
 このオーケストラは伝統的に多くのコンサート合唱団と共演しており、それは地元にとどまらない。デュッセルドルフやケルン、エッセンといった州内都市の大劇場に客演した折や、カバリエ、ドミンゴなどのスター歌手との共演で、オペラの演奏能力も遺憾なく発揮している。また、ドイツ音楽評議会の指揮者フォーラム(プロジェクト「明日のマエストロたち」)や音楽大学との継続的な共同により、才能ある若い指揮者の育成にも寄与している。
 ここ数年をみると次のような新しい形のコンサートが実現している。例えば「ヤング・クラシックス」シリーズであるが、堅苦しくないコンサートが聴衆に人気で売れ筋となっており、映画音楽を取り上げるコンサートやプロムス・コンサートが人気を集める。幼児向けには「テディベアコンサート」が始まった。室内楽分野では、団員が小編成を組み、ジーゲン現代美術館とのコラボレーションで現代作品を披露している。
2006年にはジーゲン・ヴィトゲンシュタイン郡と共同で、WDR(西ドイツ放送協会)音楽祭を企画、主催した。ラジオ放送用に頻繁に録音、放送も行っており、2006年と2007年にはゾーストのヴィーゼン教会で行われた州首相のアドヴェントコンサートに出演し、WDRでライブ放送された。2007年8月には初めてスイス、グシュタードのメニューイン・フェスティバルに客演し、ボビー・マクファーリンと共演。
歴代首席指揮者はネイル・ヴァロン、デイヴィッド・スターン、ゲオルグ・フリッチュで2003年夏からは英国人ラッセル・N・ハリスが首席を務めている。


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