穐吉敏子(ピアノ)
満州の遼陽生まれ。7歳でピアノを学び、17歳で別府の駐留軍クラブでジャズ・ピアニストとして演奏を始める。1953年、来日したジャズピアニストのオスカー・ピーターソンに認められ、ノーマン・グランツのプロデュースによる初録音『トシコ』がアメリカで注目を集める。1956年、バークリー音楽院に奨学生として渡米。1956、57年にニューポート・ジャズ・フェスティヴァルに出演し一躍注目を浴びる。1973年に秋吉敏子=ルー・タバキン・ビッグバンドを結成。翌年リリースのアルバム『孤軍』でデビューし、数々の名演、名盤を送り出し、人気と地位を獲得。グラミー賞(計14回)ノミネートを始め、ダウン・ビート誌読者人気投票で3冠受賞、スイングジャーナル誌ジャズ・ディスク賞金賞等多数受賞。1997年紫綬褒章受章。1999
年国際ジャズ名声の殿堂(International Jazz Hall of Fame)入り、2006年にはジャズ界最高の名誉とされるジャズ・マスター賞、2018年米国アトランティック芸術財団のジャズの生きた遺産賞を受賞した。2017年12月、新作アルバム『マイ・ロング・イエロー・ロード』を発表。現在もニューヨークを拠点に活動中。