ミリタリー・バンド(軍楽隊)というと堅苦しい音楽のように思われがちですが、
　イギリス国民にとってはごく身近で心和ます音楽グループです。
　休日の公園の奏楽堂では多くの市民がクラシック、ミュージカル、ポップスなどで
　居心地のよい一時を過ごします。
　来日するグレナディア・ガーズは創設以来今年で334年間、国王警護の任務を務めてきました。
　全部で5個ある歩兵連隊のうち最古の歴史を持つのがこの第一連隊ですから、
　全連隊でパレードする時は常に先頭を行進します。
　イギリス国民は儀式を好みます。衛兵交代式、女王誕生日祝賀、戦没者追悼記念式など
　どれも軍楽隊は欠かせません。
　長い歴史と栄光に包まれた軍服を身につけたミュージシャンの煉びやかなステージをお楽しみください。

グレナディア・ガーズバンド
1685年チャールズ2世によって創設された5つの近衛軍楽隊の中でも最古のバンド。300年以上の歴史の中で、15人の君主に仕え、王室の戴冠式、結婚式、葬儀などすべての主要な王室行事に携わってきた。
創設以来、その美しい音と凛々しい服装でロンドンの街を音楽と色彩で満たしてきたグレナディア・ガーズバンドの音楽は、英国に無くてはならないものとして深く英国国民に親しまれ、また世界中に英国を発信する一翼を担っている。

マイケル・スミス少佐（音楽監督・指揮）
2016年5月から再び王立グレナディア・ガーズバンドの音楽監督に任命される。これまでに王立アイリッシュガーズバンド(2008年〜)、王立エンジニアバンド(2010〜）、王立グレナディア・ガーズバンド(2011〜)で音楽監督を歴任。2013年からは近衛音楽隊本部で新人研修と海外研修のポスト、その後2015年より王立陸軍音楽院で主任教官を務める。軍務以外では、アインスフォードコンサートバンドを指揮し2014年英国全国吹奏楽コンクール、2016年英国代表としてオランダで開催されたヨーロツパ吹奏楽コンクールで優勝しヨーロツパでも吹奏楽指揮者として活躍している。

ファン・ユンジョン（ソプラノ）
キョンヒ（慶煕）大学、カリフォルニア州立大学声楽科卒業、カリフォルニア芸術大学芸術修士課程修了。ロサンゼルスを中心にオペラ歌手として活動する傍ら、2011,2013,2015年にはアメリ力でもっとも有名な合唱団であるロジェワーグナー合唱団のソリストメンバーとして来日し、各地で絶賛される。2012年3 月には被災地支援コンサートのソリストとして来日し、新日本フィルのメンバーと多賀城、相馬、茨城県小美玉市で復興支援コンサートに出演。『ふるさと』と「アリラン』は観客の涙を誘った。ロシア・カレリア共和国国立劇場では2012年6月同国立フィルハーモニーと共演、同11 月には東京オペラシティコンサートホールでのロシア音楽フエスティバルにソリストとして招待される。また2013、2015年英国近衛軍楽隊ツアーではロンドン、韓国、中国、日本と各国で公演。各国の言語での歌唱も披露し絶賛される。