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新日本フィルハーモニー交響楽団 新聞掲載記事

神戸新聞(夕刊) '07 12月19日

人間的な音の響きを
アルミンク名指揮再び


 オーストリア・ウイーン出身の指揮者、クリスティアン・アルミンクが率いる新日本フィルハーモニー交響楽団(東京)の関西公演が、来年一月十日、大阪市北区のザ・シンフォニーホールで開かれる。同楽団の音楽監督に就任して四年が経つアルミンクは「オーケストラとの信頼関係が強くなった。より人間的な音になっている」と自信をのぞかせる。
 小澤征爾のアシスタントなどを経て、米国・ボストン交響楽団などで客演を重ね、二十四歳でチェコのヤナーチェク・フィルの首席指揮者に任命。二〇〇一年から、スイスのルツェン歌劇場などで音楽監督を務め、新日本フィルの音楽監督に就いた。迷いのない澄んだサウンドには定評があり、関西での指揮は六年ぶり二度目。三十六歳。
 新日本フィルの定期演奏会では、「愛」や「生」など年間を通してのテーマを設け、クラシックファンをうならせている。また、演奏前のプレトークで、難解な現代曲についてやさしく解説。「現代曲でもよりすぐりの作品をお届けしている。反応は大きく、理解が得られつつある」と手応えを感じている。
 今回は人気があって親しみやすい曲を選択。ワーグナー「さまよえるオランダ人」序曲、ブルッフ「バイオリン協奏曲第一番」、ブラームス「交響曲第一番」−を披露する。
 「関西の聴衆は、感動を素直に受け入れてくれる。私たちが到達した音の響きを伝えたい」
 午後七時開演。バイオリン独奏は豊嶋泰嗣。三千−五千円。
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(塩田武士)



日本経済新聞(夕刊) '07 12月12日

新日本フィル 大阪で来月公演
シンフォニーホール

 新日本フィルハーモニー交響楽団は二〇〇八年一月十日、大阪市のザ・シンフォニーホールで音楽監督のクリスティアン・アルミンク指揮による大阪公演を開く。アルミンクはウィーン出身の三十六歳。清新で端正な音楽性に定評があり、小澤征爾が育てた楽団をしっかり引っ張っている。
 演目はワーグナー、ブルッフ、ブラームスの三曲。特にブラームス「交響曲第一番」は四年前の就任後に熱演し、CD化された思い入れの強い曲。アルミンクは「楽譜に書かれていない部分をあぶり出し、情熱と知性が絶妙なバランスをとるブラームスの本質に迫りたい」と意欲を燃やす。



毎日新聞(夕刊) '07 10月11日

「一番正しい演奏を」研究し進化

 今、日本のオーケストラで選曲が抜群に個性的なのが、新日本フィルハーモニー交響楽団。セミステージ形式の歌劇や楽団委嘱作品の世界初演など、異彩を放つ。そのブレーンが音楽監督のクリスティアン・アルミンク。世界が注目する若手指揮者の一人だ。
 小澤征爾の後継として就任して5年目。ウィーン出身の36歳。長身で端正な顔立ちを強調する音楽監督の写真が、楽団パンフレットにずらりと並ぶのも日本では新鮮。4年間の音楽的評価も上々だ。
 選曲に年間テーマを設けるのもユニーク。1期目の3年間は「愛」「生」「信」。昨年が「誘惑」で今年は「抵抗」。年々刺激的になるが、「最初の3年は普遍的に、2期目はよりカラーが出るよう意識した」という。例えば来月公演のベートーベン「ミサ・ソレムニス」には宗教的抵抗が隠れていて、来年2月のドボルザーク「交響曲第7番」には政治的抵抗を示すメモが手書き楽譜に残ると説明する。
 現代曲を重視するアルミンク。古典派作品の演奏では、「研究成果を踏まえ現在一番正しい演奏でありたい」と語る。来年1月、新日フィルとのコンビで初の大阪公演をするが、そこで選んだブラームス「交響曲第1番」は、その意味でも指揮者によって解釈が分かれる曲。「1年目にも演奏したが、ビブラートのかけ方も研究を重ねた今とは考え方がまるっきり変化した」という。進化した俊英が生み出す響きに注目したい。
1月10日、ザ・シンフォニーホール。ブルッフ「バイオリン協奏曲第1番」(豊嶋泰嗣独奏)。
コジマ・コンサートマネジメント(06・6241・8255)
(出水奈美)

 

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