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ウラディミール・フェルツマン(ピアノ)Vladimir Feltsman (Piano)
     

 ピアニストで指揮者としても活躍するウラディミール・フェルツマンは、今日最も多才で注目を集めている音楽家の一人である。その膨大なレパートリーはバロックから20世紀の作曲家まで網羅する。米国内外のトップ・オーケストラから常時ソリストとして招かれ、世界中の名だたるコンサート・シリーズや音楽祭に出演している。
 2009年6月には再訪となるシンガポールでのリサイタルの他、ニューヨークのエイヴリー・フィッシャー・ホール(リンカーン・センター内)でニューヨーク・フィルとラフマニノフの『パガニーニの主題による狂詩曲』を演奏。同7月にはハリウッド・ボウル・フェスティヴァルのオープニングにプロコフィエフの『ピアノ協奏曲第2番』を演奏し、またニューヨーク州北部のカラムーア音楽祭ではリサイタルを開いている。同夏には、毎年のように招かれているアスペン音楽祭に出演し、モーツァルトの『ピアノ協奏曲第24番ハ短調K491』を弾いたほか、J.S.バッハの『平均律クラヴィーア曲集第1巻』の演奏を行っている。
 2009年9月にはアリス・タリー・ホール(リンカーン・センター内)に自らのフォルテピアノを持ち込んで、アメリカン・クラシカル・オーケストラとモーツァルトの『ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K595』を演奏。最近では故郷モスクワを訪れてモスクワ・ヴィルトルオーゾ室内管弦楽団を指揮し、またサンクトペテルブルクでワレリー・ゲルギエフ指揮のキーロフ(マリインスキー劇場)管弦楽団とブラームスの『ピアノ交響曲第2番』を演奏した。今後の予定としては、シカゴのオーケストラ・ホールでリサイタルを開く他、北京でマカオ交響楽団とチャイコフスキーの『ピアノ交響曲第1番』を演奏することになっている。2009年12月にはカーネギー・ホールでこの5年間で4回目となるリサイタルを開く。2009〜2010シーズンのその他の活動としては、ワシントンDCのストラスモア・ホール、イリノイ大学クラナート・センター、ロングアイランド大学ティレス・センター、ウエスト・パーム・ビーチのクラヴィス・センターなどでのリサイタルや、またオーケストラとの共演では、ロンドンでロンドン交響楽団とのラフマニノフの『パガニーニの主題による狂詩曲』、カンザス・シティ交響楽団とのベートーヴェンのピアノ協奏曲『皇帝』などがある。
 2008〜2009シーズンの主だった活動としては、ニューヨーク(リンカーン・センター)、シカゴ、パリで公演したワレリー・ゲルギエフ指揮ロンドン響とのプロコフィエフ『ピアノ協奏曲第2番』や、ニュージャージー交響楽団、ニュー・ワールド交響楽団、そしてマイケル・ティルソン・トーマス指揮のパリ管弦楽団との共演のほか、ニューヨーク、シカゴでのリサイタルが挙げられる。更にサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団とはピアノ独奏で共演したほか、指揮も行っている。2008年夏に出演した音楽祭はアスペン、ラヴィニア(アトランタ)、ラ・ホヤ(サンディエゴ)など。
 フェルツマンは長年バッハの音楽に特別な愛着をもって関わっており、それはかつて92番街Yホール(ニューヨーク)で連続4シーズン(1992〜1996)にわたりバッハの主要鍵盤曲を演奏するコンサート・チクルスという形で結実した。もう少し最近のプロジェクト「ロシア、アンダーグラウンドの名曲」では、ショスタコーヴィチから現代に至る14人の作曲家のピアノ及び室内楽作品を概観するという前例のない企画で、ロシア現代音楽のパノラマを展開して見せた。2003年一月にリンカーン・センター室内楽協会が主催したこの企画は大成功を収めている。3つのコンサートからなるこのチクルスでフェルツマンは芸術監督を務め、演奏されたほとんどの作品で演奏に加わった。同プロジェクトでは多くの世界初演、もしくは北米初演が行われ、そのプログラムはポートランド(オレゴン州)とアリゾナ大学(トゥーソン)でも演奏された。2006年秋にはニューヨークのマンネス音楽学校とニューヨーク大学ティッシュ・センターでモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲を演奏。尚、ニューヨーク大主催のこの企画では、ヴァルター製作フォルテピアノの特注レプリカで演奏を行った。
 1952年モスクワに生まれたフェルツマンは11歳でモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団との共演でデビューを果たし、1969年にチャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院に入学してヤコブ・フリアー教授にピアノの指導を受ける。モスクワとレニングラード(現サンクトペテルブルク)の両音楽院で指揮法も学んだ。1971年にパリのマルグリット・ロン国際ピアノコンクール(ロン・ティボー・コンクールのピアノ部門)でグランプリを受賞。受賞後には旧ソビエト連邦を始めヨーロッパ、日本をめぐる大々的なツァーを行った。
 旧ソ連体制下で芸術活動の自由が制限されていることに次第に不満が募っていたフェルツマンは、1979年出国ビザを申請することで移住の意思を表明。その結果直ちに公の場での演奏を禁じられ、レコードは販売禁止となる。8年間実質的に芸術界から追放状態にあったが、ようやくソ連出国を許可される。1987年合衆国に到着するや、ホワイトハウスで温かい歓迎を受け、そこで北米初のリサイタルを開く。その同じ年にカーネギー・ホールでのデビューを果たすと、全米のみならず世界的な著名ピアニストとしての名を確立することになる。
 若手音楽家の指導にも熱心なフェルツマンはニューヨーク州立大学(ニュー・パルツ校)のピアノ科特別名誉教授であり、ニューヨーク市のマンネス音楽大学ピアノ科でも指導にあたる。更にニューヨーク州立大ニューパルツ校に「ピアノ・サマー」と銘打つ国際フェスティバル・インスティテュートを創設し、その芸術監督を務めている。この上級ピアノ専攻生対象の3週間に及ぶ集中トレーニング講座は世界中の若い才能を惹きつけている。
 フェルツマンのディスコグラフィーは多岐にわたり、メロディヤ、ソニー・クラシカル、ミュージック・マスターズ、カメラータ・トウキョウなどのレーベルから発売されている。具体的には、J.S.バッハの鍵盤曲集8巻、ベートーヴェン最後のピアノ・ソナタ5曲、シューベルト、シューマン、ショパン、リスト、ブラームス、メシアン、シルヴェストロフのピアノ・ソロ作品、更にバッハ、ブラームス、ショパン、チャイコフスキー、ラフマニノフ、プロコフィエフの協奏曲などである。
 フェルツマンは合衆国の市民権を獲得し、ニューヨーク北部に在住する。

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【批評】

ニューヨーク・タイムズ紙 ポール・グリフィス
ラフマニノフ『パガニーニの主題による狂詩曲』  
ワレリー・ゲルギエフ指揮 キーロフ(マリインスキー劇場)管弦楽団

「ピアノのウラディミール・フェルツマンの功績大と見るべきである。機敏で巧みな技術は目を瞠るものがあり、その演奏は色彩華麗、そして的確に音楽を形作る。速いテンポにあっても精確で、それでいて常にゆったりとリラックスした様子は、まるで指に勝手にピアノを弾かせる術を心得ているかのごとくであった」

シアトル・タイムズ紙 メリンダ・バーグリーン
「木曜の夜、そこにはベナロヤ・ホールを支配するたった一人だけがいた。それがウラディミール・フェルツマンだった」
「フェルツマンはまるでロケットに点火するようにラフマニノフに点火した。緊張と集中を漂わせ、エネルギーに満ちて浮揚し、信じられぬほど透明でくっきりと明快な音が雨あられと降り注ぐ中を猛然と鍵盤に向かっていた。普段は伝統的自制のお手本のようなスタイルでピアノに向かうフェルツマンが、第3楽章のほとんどの間、今にも椅子から立ち上がらんばかりであった。」


シカゴ・トリビューン紙 ラリー・ジョンソン
「音楽界屈指の傑出した作品を、技術的完成度と解釈における洞察力という点でこれだけレベルの高い演奏によって聴くことができ、真に希少な至福の時であった。ウラディミール・フェルツマンは紛れもなくバッハ鍵盤曲の現代最高の演奏家のひとりである。」

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