アーティスト
リスト
ヴィンタートゥール音楽院管弦楽団
首席指揮者（2011年現在）
マンチェスター・カメラータ芸術監督
（2011年迄）
2011年、メルボルン交響楽団
ベートーヴェン：交響曲全曲ツィクルスを指揮
ダグラス・ボイドは現在、ヴィンタートゥール音楽院管弦楽団（スイス）の首席指揮者を務めており、最近までマンチェスター・カメラータの音楽監督、コロラド交響楽団とシティ・オブ・ロンドン・シンフォニアでは首席客演指揮者、セント・ポール室内管弦楽団のアーティスティック・パートナーを務めていた。
イギリス・グラスゴー出身のボイドは、ジャネット・クラックストンの下、英国王立音楽院（ロンドン）で学んだ。またパリではモーリス・ブルグに師事している。ヨーロッパ室内管弦楽団の創立メンバーの一人であり、2002年までその首席オーボエ奏者を務めていたが、現在では指揮者として同楽団と定期的に共演している。
ボイドはマンチェスター・カメラータを始めとして、英国の主要オーケストラの多くと共演を重ねている。ここ数年の共演オーケストラとしては、ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団、スコティッシュ室内管弦楽団、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ、ＢＢＣ交響楽団、ＢＢＣウェールズ交響楽団、ＢＢＣフィルハーモニック、バーミンガム市交響楽団、ボーンマス交響楽団、ノーザン・シンフォニアなど多くの名が挙げられる。
英国外のヨーロッパでも、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団やリヨン国立管弦楽団、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、スウェーデン室内管弦楽団、ブダペスト祝祭管弦楽団、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団などで実績を重ねてきた。
更に遠隔のオーストラリアでは、デビューとなるシドニー交響楽団、メルボルン交響楽団の指揮で大きな成功を収め、メルボルン響からは2011年にベートーヴェン：交響曲全曲ツィクルスを指揮するという大役を任された。
日本でも名古屋フィルハーモニー交響楽団を振って指揮者としてのデビューを果たしたが、その後すぐに再演が決定して好評を博している。
北米では、2000年にガードナー室内管弦楽団を振って指揮者としてデビュー。2001年にはサン・ディエゴの『メインリー・モーツァルト・フェスティバル』で指揮し、続く2002年末にセントポール室内管弦楽団（ミネソタ）とのデビューを果たした後は、2004年から最近まで同楽団の芸術パートナーのポストにあった。このセントポール室内管とは2008年５月にザンケル・ホール（カーネギー・ホール内）でコンサート・シリーズを開いている。
北米では他にボルティモア響、コロラド響、ダラス響、デトロイト響、インディアナポリス響、パシフィック響、シアトル響、トロント響、ナショナル・アートセンター管弦楽団（オタワ）などと共演を重ねている。
ボイドはオペラへの関心を急速に高めており、2008年にはグラインドボーン・オペラとのツァーで『魔笛』を、そして2009年には英ガーシントン・オペラで『フィデリオ』を、2010年には再び同オペラで『フィガロの結婚』を指揮した。またチューリヒ歌劇場ではサリエリの『トロフォーニオの洞窟』を指揮した。
学生との活動にも力を注いでおり、英国王立音楽院、王立ノーザン音楽大学、ギルドホール音楽院や、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学などのオーケストラや、ノルウェー・ナショナル・ユース・オーケストラを指揮している。
ドイツ・グラモフォンから出たバッハのオーボエ協奏曲は、ボイド自身が指揮者とソリストを兼ねたデビュー盤となるもの。また初めて指揮者として録音したマンチェスター・カメラータとのベートーヴェンの交響曲第２番と第５番、マーラーの交響曲第４番（共にアヴィ・レーベル）は、いずれも世界的に批評家の賛辞を受けた。
最近では、シューベルトの交響曲をセントポール室内管弦楽団と録音し、同楽団のレーベルからリリースされている。
（2011年 11月現在）
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【映像・音源資料】
ダグラス・ボイド（指揮）＝マンチェスター・カメラータ
ベートーヴェン：交響曲 第9番（全曲）
2011年１月29日
マンチェスター・ブリッジウォーターホールでのライヴ
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